2012年2月20日月曜日
ワンダース☆インベーダー
劇団ジャイアント・キリング第12回公演
グリーンフェスタ2012参加作品
「ワンダース☆インベーダー」を観劇して来ました。
リジョロのⅡ-Bassに出ていた
小川君と阿部君の公演での芝居を観るのは初だったし
客演としてコンちゃん・コージ君・スーさんが出るという事もあり
違った楽しみ方も出来ました。
行く前にWEBサイトをチェックしたらストーリーのあらすじが書いてあって
ストーリーが割とシンプルなだけに結果的にだいぶネタバレ状態
あれを読まない方がもっと楽しめたのかも知れませんね。
上演時間はほぼ2時間ジャストで
若干長く感じたけれどもイヤな長さって感じでは無かったです。
舞台のセットがとても手が込んでいて「おぉっ」ってなったんですが
聞いたところプロの方がやってたらしく納得しました○
出演者の数も多い割には一人一人のキャラ設定がしっかりとしていて
憶えやすく観やすかったです。
役者さん達がそれぞれ役にいい味を出していたと思いますが
中でもお婆さん達は非常にお婆さんぽくてとても良かったです○
あとポチ役の子が妙にエロ可愛かったな★
全体的には纏まっていてある一定のラインはクリアしているとは思いましたが
若干物足りないというか「悪くはなかったよね」って感じだったかなぁと。。
そう感じた理由を後から色々と考えたのですが
やっぱり色んな要素が絡み合っての感覚だから
一概にコレだってのがあるわけではないし
演劇への理解度の低いワタクシが言うのも変な話ですが
あえていくつかあげるなら
「上演時間と内容の密度」「受けての感情の振れ幅」「費用対効果」
ここらへんでしょうか。
「上演時間と内容の密度」
これは今まで演劇を観て来て感じている部分なんですが分かりやす所で
「派手な殺陣」や「ダンス」や「歌」など
あれらをやっている間は基本的にストーリーが進まない事が多いので
沢山やりすぎると上演時間の割には薄い内容になりがちかなぁと。。
今回の「ワンダース☆インベーダー」の場合狙いは分かるし
逆にそれ以外の手法でどう表現するのか?って言われたら難しいんだけど
無声シーンと言ったらいいのかな?時間の経過を表現しているシーンが多く
それが上演時間に対しての密度を薄くさせていたのかも知れないと感じました。
「受けての感情の振れ幅」
これは単純に「泣いた」「笑った」「驚いた」「感動した」の話なのですが
今回の「ワンダース☆インベーダー」は涙したり感動するような話ではないし
「喜劇で世界平和」を掲げるジャイアント・キリングなだけに
笑いどころもあったけれどもおもいっきり腹を抱えて笑う程ではなかったので
つまりは感情のピーク値がそこまで高くならず
観終わった後に残るものが少なかったのかなぁと。。
「費用対効果」
これは演劇に関わらず他のジャンルにも共通して言える事なんだけど
いくら払ってどんな体験が出来たかという事で
特に演劇ってのは映画というある意味分かりやすい天敵がいるので
本当にシビヤな世界で
観客に納得してもらうには相当なクオリティが必要だと強く感じます。
となった時に今回の「ワンダース☆インベーダー」に3,000円くらい出すのと
例えばこの前観た映画「麒麟の翼」通常なら1,800円くらい
どっちを人に勧めるのかと言われた時におのずと答えが出ると言うか
本来的には比較をするのもでは無いのかも知れないけど
結局はお客様からわざわざお金を払ってもらったうえで時間まで頂くわけだから
そう考えると演劇ってのは非常に分が悪いと感じます。
なだけにお客様に満足して帰ってもらうにはどれだけの事が必要で
そこに対してどれだけ真剣にそして本気に取り組めるのかが重要だし
本当に良い作品になれば
決して映画では感じる事の出来ない感動を与えられるのが演劇の魅力なわけで
常にそのラインで勝負出来るかどうか
演劇を提供する側は高い意識を持ってやって行かないといけないんだなぁと
改めて考えさせられました。
公演後のリジョロの3人と
同じタイミングで観に来ていた元リジョロのポールさんをパシャリ
馴れ合いでやってもしょうがないし
より良い作品を作って行って欲しいので
感想としてはちょっとキビシい書き方になったかも知れないけど
感じた事をそのまま書いてみました。
これからもガンガッて行きましょう☆
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