エゾノギシギシ,Acchi,ハセガワアツシ,長谷川淳,はせがわあつし,Atsushi Hasegawa エゾノギシギシ」とはヨーロッパ原産の帰化植物です。
小学生の頃から「エドノギシギシ」と間違って憶えていました。
ブログの内容とはそれほど関連性は無いかな。。
でもなんかイイんだよね、不思議な響きが☆
Acchiことハセガワアツシの適当な日記みたいなものです。
2013年8月29日木曜日

枝豆の味

Posted in , by Acchi | Edit
   
バンドのメンバーの一人が

「セブンイレブンの枝豆が美味しくて毎日食べてる」

と言ってるのを聞き
どんな物かと試しに買って食べてみました。

セブンイレブン 枝豆

結論から言ってしまえば
「冷凍の枝豆とそれ程変わら無いかなぁ……。」
と言うのが正直な感想です。

もちろん味覚は人それぞれですし
もし食べたのが20歳頃の自分であれば「普通に美味い」と言ったはずです。

ただ時を経て自分の中にある「美味しい枝豆」の定義で欠かせないものがあり
それは「味」だけでなく「香り」がとても重要だと言う事です。


話は少し自分の昔話になりますが
「野菜売りの婆さん」と言えば全国的に通じるのでしょうか?

今では実家の方でもいなくなったのかも知れませんが
昔は夏の朝っぱら、それこそまだみんな寝てるだろ!?って時間に
曲がった腰でリアカー引いてやって来る野菜売りの婆さんがいました。

実家が中越の震災の影響で建て直す前は家の玄関の扉はボロく
まだ鍵も開いていないその玄関の扉を強引にこじ開けその隙間から超デカイ声で






「枝豆〜!!」






「キュ〜リ!!」







「トマト〜!!」






「ナス

いらんかぁ〜!?」






と目覚ましよりも早く住民を眠りの世界から叩き起こす
日向君のドリブルよろしく超強引な押し売りをしてくる……

そんな婆さんです。

販売手法はどうであれ
婆さんの持って来る野菜は朝採れた新鮮な物ばかりなので
味に関しては間違いが無かったなと後々になって感じたりもするのですが
それを感じるのはワタクシが東京に来てから何年か経った後の話です。


高校卒業と同時に上京して数年が経ち都会の生活にもだいぶ慣れた頃
新宿のとある居酒屋でアルバイトをしながらバンド活動を続けている……

そんなどこにでもあるような上京物語を送っていたワタクシは
いつしか色々な感覚まで都会に麻痺してしまっていた事に気付かずにいました。

働いていた居酒屋で出している冷凍の枝豆をつまみ食いしては
「何で冷凍の枝豆はこんなにも味がしみてて美味いんだろう?」
などと感じたりしていたのですが
ある日その居酒屋の社員さんだった某田代さんというおっちゃんが

「あつしくーん。
 八百屋からもらった茶豆っていう枝豆があるから食べちゃおう♡」

と出してくれた枝豆を食べた瞬間。

頭の中に鳴り響く婆さんの












「枝豆〜!!」












衝撃が走り感動すらしました。

鼻から抜ける芳醇な枝豆の香り!!

忘れてしまっていた本当の枝豆の「味」と「香り」がそこにあり
見失ってはいけない大切な何かに気付かされました。


枝豆の味1つで人生観が語れるわけでは無いのですが
世の中には便利なもの、また便利にするために犠牲にしているもの
万人ウケするようにトゲを抜かれた無味無臭の味気ないもの
そんな物事の本質を包み隠してしまうような物事で溢れかえっています。


きっとあの婆さんはもうこの世にはいないのでしょう
でもワタクシの心の中には「美味しい枝豆」の定義と共にずっと残っています。

人の命は無くなっても想いは伝えていける。

見せかけの価値観では無く確かな理由を感じ取れる人間でいたい。
本質を追求する心を忘れずにいなければいけない。
そしてそれを次の世代の誰かに残していかなければいけない。

そんな事を感じたセブンイレブンの枝豆でした☆

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